starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

タイ業者、虐待疑惑に反発=サルのココナツ収穫は「伝統」


 【スラタニ(タイ南部)時事】タイでココナツの収穫にサルを使うのは虐待だとして、動物愛護団体が非難を続けている。欧米ではタイ産ココナツの不買運動が拡大。サル指導員は「人とサルの信頼関係を築いてから作業に入る。虐待はあり得ない」と反発している。  指導員の合図とともに、サルが高さ10メートルほどのヤシの木をするすると登り、ココナツの実をくるくると器用に回し始めた。実は程なくしてぽとりと地面に落ちた。  タイ南部スラタニ県のサル訓練所を運営するルーサック・パッタナワットさん(58)は「サルの労働時間は1日最大3時間。休憩も入れている」と虐待疑惑に反論する。  愛護団体PETAは6月、米小売り最大手ウォルマートがタイのココナツブランドの取り扱い中止を決めたとして「勝利」を宣言した。  PETAは2020年、タイのヤシ園では幼い頃に家族から引き離されたサルが1日当たり1000個を収穫させられ、抵抗すれば犬歯を抜かれると批判する報告書を発表。PETAによると、その後、欧米などの小売店約4万店がタイ産ココナツの販売を中止した。  ルーサックさんは「訓練するのは親離れした2~5歳のサル」と説明。「犬歯を抜くのは性格が荒いサルだけで、全体の1%ほど。獣医師がきちんと処置する」と語った。  タイのヤシ園は木が密集して水路が行き交うため、重機を持ち込めず、サルに頼らざるを得ない。ルーサックさんは、サルを使うココナツの収穫は「代々伝わる民衆の知恵。伝統であり、生活の一部だ」と力説した。 【時事通信社】 〔写真説明〕タイ南部スラタニ県で、ココナツ収穫の訓練を受けるサル=10日
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.