一橋大入試流出で有罪判決＝カンニングの中国人元受験生―東京地裁支部

　一橋大の外国人留学生向け入試で問題文を外部に流出させたとして、偽計業務妨害罪に問われた元受験生で、中国籍の王嘉※（※王ヘンに路）被告（２３）の判決が１３日、東京地裁立川支部であり、朝倉静香裁判官は「計画的で悪質な犯行」として懲役１年、執行猶予３年（求刑懲役１年）を言い渡した。 　朝倉裁判官は、王被告が隠し持った小型カメラで問題文を撮影し、動画を共犯者に送るなどしてカンニングをしたと認定。「規範意識に問題を抱えていると言わざるを得ず、刑事責任は軽視できない」と指摘した。 　判決によると、王被告は１月、一橋大商学部の私費留学生選抜試験で、動画撮影した数学の問題文を中国人の協力者に送信して通信アプリ「微信（ウィーチャット）」掲示板に流出させ、入試を妨害した。 　王被告は一橋大に合格して入学しており、同大は判決後に処分するとしている。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕一橋大学＝東京都国立市