中国は「唯一の競争相手」＝バイデン米政権、初の安保戦略

　【ワシントン時事】バイデン米政権は１２日、外交・安保政策の指針をまとめた「国家安全保障戦略」を発表した。中国を「国際秩序を変える意図と能力を持った唯一の競争相手」と位置付け、長期的に対抗していく姿勢を鮮明にした。ウクライナ侵攻を踏まえ、ロシアが国際社会に「差し迫った脅威」をもたらしているとも強調した。 　バイデン政権が包括的な安保戦略を示すのは初めて。国家安保戦略の文書は「ポスト冷戦期は確実に終わり、次の時代を形作る大国間競争が進行している」と説明。民主主義国家と専制主義国家がどちらの「統治システム」が優位かを競う中、中国やロシアなどの専制主義国家の行動が「国際社会の平和と安定に試練を突き付けている」として警戒感を示した。　【時事通信社】