乳児死亡、元施設長を書類送検＝昼寝中に窒息、確認怠った疑い―警視庁

　東京都練馬区東大泉の認可外保育施設「若草ベビールーム」（閉園）で２０１８年１０月、昼寝中の生後６カ月の男児が死亡した事故で、警視庁石神井署は１２日、業務上過失致死容疑で、元施設長の女（７５）を書類送検した。任意の調べに「事務作業をしていて３０分くらい目を離してしまった」と話しているという。 　捜査関係者によると、送検容疑は１８年１０月３日午後１時半～同２時ごろ、乳児室で昼寝をしていた男児の健康状態を観察するなどの注意義務を怠り、死亡させた疑い。司法解剖の結果、男児は吐き出したミルクを喉に詰まらせたことによる窒息死の可能性が高いと判明した。 　女は当時、非常勤職員２人と共に０～５歳の１９人を預かっていた。職員が男児にミルクを飲ませてあおむけに寝かせ、約３０分後に様子を確認するとうつぶせの状態だったという。 　都の検証委員会の報告書によると、施設では都の指導に基づき、リストを作成し、昼寝中の０歳児の様子を５分おきに確認するようにしていたが、１８年７月以降は実施されていなかった。 　両親からの告訴を受け、同署が捜査していた。　（了）【時事通信社】