電子マネーを不正換金容疑＝１９億円詐取か、男ら再逮捕―警視庁

　特殊詐欺でだまし取った電子マネーをインターネットサイトで売却し、現金に換金したなどとして、警視庁犯罪収益対策課は１１日、組織犯罪処罰法違反（犯罪収益等隠匿）容疑で、無職小林大輔容疑者（２８）＝埼玉県八潮市八潮＝ら４人を再逮捕した。いずれも認否を明らかにしていない。 　小林容疑者らの特殊詐欺グループは２０１９年５月～２０年２月、複数のサイトで電子マネー計約１９億円分を売却していたといい、同課は特殊詐欺の被害分が原資だったとみて調べる。 　逮捕容疑は１９年１１月、静岡県の５０代女性からだまし取った約１８５万円分の電子マネーをインターネットの売買仲介サイトで売却し、不正に現金に換金するなどした疑い。　 　同課によると、小林容疑者らは電話やショートメールで有料サイトの未払い金があるなどと偽り、電子マネーを要求していた。ＩＰ電話レンタル会社（東京都豊島区）を実質的に経営する同容疑者はグループの指示役で、メンバーに電話番号を提供するなどしていた。 　同課は、同じ女性から電子マネーをだまし取ったなどとして、詐欺の疑いで小林容疑者らを８～９月に逮捕していた。（了）【時事通信社】