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北朝鮮、多様なミサイル誇示=貯水池からも発射―戦術核を部隊配備


 【ソウル時事】北朝鮮が異例の頻度で発射した弾道ミサイルについて、同国メディアは「戦術核運用部隊の訓練」と報じている。新型ミサイルのほか、陸上の貯水池から本来と異なる形で潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射したとみられる写真も公開。10日に朝鮮労働党創建77年を迎え、多様なミサイルで軍事力を誇示した。  ◇グアムの米基地も射程  北朝鮮は有事の際の米軍や韓国軍の拠点に対する攻撃などを想定し、戦術核兵器の部隊配備を進めているとされる。先月の最高人民会議では、核兵器の使用条件や、金正恩総書記を頂点とする指揮系統などを定めた法令を採択した。  北朝鮮メディアによると、9月25日~10月9日の7回の発射のうち、9月28日は韓国の飛行場を戦術核で攻撃することを想定。10月4日に日本列島上空を通過した「新型地対地中長距離弾道ミサイル」は、4500キロ先の太平洋上に撃ち込んだ。  9日の短距離弾道ミサイルは、敵の主要港への攻撃を想定した「超大型放射砲(ロケット砲)」とされる。未明や早朝、夜などさまざまな時間帯に発射し、北朝鮮メディアは「目的とする時間と場所で対象を消滅できる」と強調した。  元韓国陸軍の研究者は、有事の際に米軍の増援を阻止するため、飛行場や主要港を標的にしたと指摘。また、4日の新型ミサイルが、グアムの米軍基地を射程に入れていると分析している。  ◇探知回避狙う  北朝鮮メディアによれば、9月25日には北西部の「貯水池水中発射場」から、戦術核を搭載可能な弾道ミサイルを発射した。東京大先端科学技術研究センターの山口亮特任助教は、SLBMを本来の潜水艦ではなく水中の移動式発射台から発射したと推定。迎撃を難しくする変則軌道が特徴の短距離弾道ミサイル「KN23」の「SLBM版」だったとの見方を示した。水面上へ射出後にエンジンに点火する「コールドローンチ」と呼ばれるSLBMの技術が用いられたという。  水中からの発射には、日米韓による探知や破壊を回避する狙いがある。ただ、「潜水艦は広い海でどこに隠れているか分からないのが特徴だが、貯水池は標的確認がそれほど難しくない」(専門家)とも言われる。  北朝鮮は、発射したミサイルの名前を公表していない。このうち日本列島上空を通過したミサイルについて、山口氏は既存の中距離弾道ミサイル「火星12」とは「弾頭部分などの形状が異なっている」と指摘した。公開された写真では、KN23や超大型放射砲を指す「KN25」も確認された。 【時事通信社】 〔写真説明〕9月25日~10月9日に行われた朝鮮人民軍戦術核運用部隊の弾道ミサイル発射訓練=10日配信(朝鮮通信・時事) 〔写真説明〕9月25日~10月9日に行われた朝鮮人民軍戦術核運用部隊の弾道ミサイル発射訓練=10日配信(朝鮮通信・時事)
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