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追い回しでフィールド大量乱入=当局の暴行、催涙弾で混乱―インドネシア暴動


 【ジャカルタ時事】131人が犠牲となったインドネシア東ジャワ州マランのサッカー・スタジアム暴動から8日で1週間。時間の経過と共に、当時の状況が徐々に明らかになり始めた。一方で、家族を亡くした男性は「もうサッカーは二度と見ない」と悲しみをあらわにした。  ◇酸欠、催涙ガスで  顔色は青く、目は充血し、口からは泡を吹いていた―。現地で調査を進めている国家人権委員会のホイルル・アナム氏(45)は、催涙弾に驚いて鍵が掛かった複数の出口ゲートに殺到して死亡した観客について、「大半の死因は酸欠、もしくは催涙ガスによるものだ。少なくとも、当局に行き過ぎがあったことは間違いなく、人権侵害の疑いがある」と述べた。  地元紙は「試合終了直後にフィールドに入り、選手に近づこうとした2人の観客が警察官らに追い回されたため、フィールドに多くの人がなだれ込んだ」とする男性ファンの証言も掲載。男性はさらに「国軍兵士や警察官が観客を殴り始めると、ほどなく催涙弾が放たれた」と述べた。アナム氏も「暴動が起きたのは、警察が催涙弾を発射した時だ。観客が選手に暴力を振るおうとしたことも、振るった事実もない」と明言した。  ◇妻と娘2人失う  「平穏な生活を望んでいただけなのに」。フィリピンのニュースサイトには、妻と2人の娘を失った男性の悲痛な叫びがアップされた。アンディ・ハリヤントさん(36)は、暴動があった1日、家族でスタジアムを訪れていた。  催涙弾が発射されたのは、アンディさんが2歳の息子を抱いて移動した直後だった。何とか難を逃れて妻子の安否確認に走ったが、多くの遺体の中から2人の娘を見つけた。妻(34)は病院に搬送されていたものの、息絶えたという。  アンディさんは「今でも信じられない。(警察は)観客席に催涙弾を撃ち込む必要はなかった」と語った。ある法律関係者は「政府の真相解明チームは現場レベルにとどまらず、催涙弾発射を本当に命じた人物を特定しなければならない」と力を込めた。 【時事通信社】 〔写真説明〕インドネシアのサッカー場暴動で、国軍兵士とみられる人物が観客に跳び蹴りをしている場面(SNSより)
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