佐渡金山、暫定推薦書を提出＝２４年世界遺産登録目指し―政府

　政府は３０日までに、世界文化遺産登録を目指す「佐渡島（さど）の金山」（新潟県佐渡市）について、暫定版の推薦書を国連教育科学文化機関（ユネスコ）に提出した。暫定版に問題がなければ、正式な推薦書に切り替えて再提出する。 　２月に正式な推薦書を出したが、ユネスコから不備を指摘されていた。正式版は提出後の修正は認められていないため、来年２月１日までに再提出することとなった。 　今回は暫定版をまずユネスコに示し、不備の指摘があった場合は、修正点を反映させた上で正式版を再提出する方針だ。手続きが順調に進めば、２０２４年に世界遺産登録される可能性があるという。　 　佐渡島の金山は西三川砂金山などで構成。韓国が「朝鮮半島出身者の強制労働の現場だ」と反発する中、政府は今年２月に正式な推薦書を出した。 　その後ユネスコから、砂金の採取に使われた水路の一部が途切れている点について「推薦書で説明が欠落している」と指摘を受け、２３年の登録審査に向けた手続きがストップしていた。（了）【時事通信社】