ロシア「住民投票」非難決議案採決へ＝国連安保理、あす緊急会合

　【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は３０日午後３時（日本時間１０月１日午前４時）からウクライナ情勢をめぐる緊急会合を開き、東・南部４州でロシア側が強行した「住民投票」を非難する決議案の採決を行う。安保理筋が２９日、明らかにした。 　時事通信が入手した決議案は「ロシアによる違法な『住民投票』を非難する」と明記。「『住民投票』に関するロシアの不法行為は有効性を持ち得ない」として無効だと強調した上で、「併合を含む（４州の）地位のいかなる変更の根拠となることはできない」と指摘している。 　加盟国や国際機関に対しては、編入を承認しないよう要請。ロシアには４州を含むウクライナ全土からの軍の即時撤退を求めている。 　住民投票をめぐっては、トーマスグリーンフィールド米国連大使が２７日、決議案提出の意向を表明していた。ただ、ロシアの拒否権発動で否決されるのは確実で、同大使は国連総会に場を移してロシア非難を続ける考えを示している。　【時事通信社】