劇画文化「大きく育んだ」＝さいとう・たかをさんお別れの会―東京

　昨年９月に８４歳で死去した漫画家、さいとう・たかをさんのお別れの会が２９日、東京都内のホテルで開かれた。漫画家仲間ら約３２０人が参列した式典に続き、一般読者による献花が行われ、多くの人が別れを惜しんだ。 　祭壇には、さいとうさんの笑顔の写真が飾られ、親交のあった漫画家が弔辞を述べた。ちばてつやさん（８３）は「劇画という漫画の一ジャンルを創成し、日本の漫画・劇画文化をここまで大きく育んだのは、疑う余地なくあなたの功績大です」と語り掛けた。　 　里中満智子さん（７４）は、手の痛みに耐えながら創作を続けた晩年の様子に触れ、「すさまじい努力。自分のやるべきことから逃げない強さを教えられた」と思いを込めた。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕東京都内のホテルで開かれた、さいとう・たかをさんのお別れの会＝２９日 〔写真説明〕さいとう・たかをさんのお別れの会で弔辞を読む漫画家のちばてつやさん（左）＝２９日、東京都内のホテル