バス車内の温度検証＝園児死亡事件―静岡県警

　静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」に通う河本千奈ちゃん（３）が通園バス内に取り残されて死亡した事件で、県警は１４日、事件当時千奈ちゃんが乗っていたバスを使い、車内の温度変化などの検証を行った。 　検証は、押収していたバスを事件が起きた駐車場に移動させ、午前９時ごろから開始。事件当日の５日と同じような時間、気象条件の下で行われた。園関係者らも立ち会った。　 　県警や園によると、バスは５日午前８時５０分ごろ園に到着し、他の園児を降ろした後、約２００メートル離れた駐車場に千奈ちゃんを乗せたまま止められた。千奈ちゃんは午後２時１０分ごろ、車内で意識不明となっているところを発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は熱射病だった。 　県警は業務上過失致死容疑で捜査している。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕認定こども園「川崎幼稚園」の園児死亡事件で、園児が乗っていたバス（左）を使い、車内温度などを検証する静岡県警の捜査員ら＝１４日午前、静岡県牧之原市