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移住者が町に活気=震災後、初の転入超過に―震度7の厚真町・北海道地震


 4年前の北海道地震で最大震度7の揺れに襲われ、甚大な被害を受けた厚真町で、地震後に町外から来た移住者が町の盛り上げに一役買っている。町が募集する「地域おこし協力隊」が中心だが、活動任期を終えた後もそのまま住み続ける人が増加。昨年は地震後初めて、年間の転入者数が転出者数を上回った。  日本一の作付面積を誇る町の特産品ハスカップを使った食品開発に取り組む渡辺悦寿さん(52)は昨年12月、知人の紹介で苫小牧市から厚真町へ移住した。報道で地震の被害について知ってはいたが、3年余りたっても地震の爪痕が残る山肌を初めて目の当たりにし「心が痛かった」。  「町のために何か手伝えれば」と、パティシエとしての経験を生かし、ケーキやクッキーなど9商品を生み出した。「全国の人に厚真町のハスカップを知ってもらいたい」と、新たな開発を続けている。  昨年3月に長女(5)と七飯町から厚真町に移ってきた渡部真子さん(35)。「同じ(地震の)苦しみを味わっていない後ろめたさ」を感じていたが、近所の人たちはハスカップの栽培を任せてくれたり、娘をかわいがったりと、温かく迎えてくれた。  「地震で大変な思いをしたのに、自分たちを受け入れてくれた地元の方々に恩返ししたい」。昨年6月から協力隊員として木材搬出会社で働き始め、任期後も「町に住み続けようと思っている」という。  町によると、現在町内の地域おこし協力隊員は過去最多の33人で、農業や林業、教育支援など幅広い分野で活動している。任期後の定住者も増加し、家族を含め22世帯57人が定住している。  復興推進を担当する小山敏史参事は「協力隊の頑張りが町の元気につながるといい。今後も移住者が住み続けられる環境づくりを進めたい」と話している。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ハスカップ畑を手入れする渡部真子さん。後方の山は北海道地震で土砂崩れが起き、上の部分だけ木々が残る=3日、北海道厚真町
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