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鬼塚県警本部長「責任を痛感」=会見で辞意、時折涙も―奈良


 安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件で、奈良県警の鬼塚友章本部長は25日、県警本部で記者会見し「重大かつ深刻な事態を招き、責任の重さを痛感している」と述べ、辞職する考えを明らかにした。悲痛な表情を浮かべ、ハンカチで涙をぬぐう場面もあった。  事件直後の会見で「27年余りの警察官人生で最大の悔恨」と語った鬼塚氏はこの日、黒っぽい色のスーツ姿で現れた。冒頭、深々と頭を下げ「多くの方に多大なる不安と心配をお掛けし、心よりおわび申し上げる」と謝罪した。  その後、辞職願が25日に承認されたと説明。辞職を決めた経緯について「安倍元首相が亡くなったとの知らせを受けて、抱えきれない衝撃と責任の重さに押しつぶされそうになる毎日だった」と明かし、「迷いや逡巡(しゅんじゅん)がなかったわけではないが、事案の重大さに鑑み、職を辞して責任を取るべきだと判断した」と述べた。  最後に、「力及ばず奈良県警を去るが、県警は必ず信頼を取り戻して県民や国民の役に立てるよう歯を食いしばってやっていく。ぜひ応援をお願いします」と涙ながらに語り、会場を後にした。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見する奈良県警の鬼塚友章本部長=25日午後、奈良市
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