ウクライナへの攻撃激化＝独立記念日、大統領「徹底抗戦」

　【ワシントン時事】ウクライナ東部ドニプロペトロウシク州の鉄道駅などに対するロシアの２４日のミサイル攻撃では、少なくとも２５人が死亡した。同日はウクライナが旧ソ連からの独立を宣言した記念日。ロシアの侵攻開始から半年の節目とも重なり、ロシアによる攻撃が激化している。 　ゼレンスキー大統領は２４日のビデオ演説で「どんなミサイルも、自らを信じる人々の意思を打ち砕くことはできない」と強調。ロシアに対する徹底抗戦を誓った。 　ウクライナ大統領府のティモシェンコ副長官は通信アプリで、独立記念日に鉄道駅付近で複数回のミサイル攻撃があったと指摘。このうち一つが民家を破壊し、１１歳の子どもも犠牲になったという。 　西側諸国は一斉に非難した。ブリンケン米国務長官はツイッターで「民間人であふれた駅をミサイルで攻撃したことは、残虐行為の典型だ」と批判。欧州連合（ＥＵ）のミシェル大統領も「ぞっとした。戦争犯罪は必ず罰せられる」と述べた。 　２４日は祝日だったが、ウクライナ政府はロシア軍の攻撃を警戒し、公的な祝賀行事を中止した。それでも首都キーウ（キエフ）中心部では、ロシア軍の戦車の残骸などが並べられ、大勢の市民が足を運んだ。　【時事通信社】 〔写真説明〕２４日、ウクライナ東部ドニプロペトロウシク州で、ロシアによる攻撃で破壊された車（ロイター時事）