starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

ソナーで別の船と混同=潜水艦衝突事故―運輸安全委


 高知県足摺岬沖で昨年2月、海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」が貨物船と衝突した事故で、運輸安全委員会は25日、ソナー(水中音波探知機)で貨物船とは別の船を探知していたため衝突したとする調査報告書を公表した。  報告書によると、そうりゅうの艦長らは浮上の際のソナー探知で、貨物船に気付かず、現場から離れた場所にいたコンテナ船だけを認識。コンテナ船までの距離は十分あると判断して浮上した結果、潜水艦の近くにいた貨物船と衝突した。  潜水艦は、周囲の船舶から出る音の方位や種別をソナーで探知し、他の船舶の位置を把握する。船舶の方位は分かるが、距離は検出できない。   コンテナ船は衝突現場から18カイリ(約33キロ)離れていたが、方位は貨物船とほぼ同じで重なっていた。さらに、コンテナ船のディーゼル音は聞こえていたが、貨物船の航走音は聞こえなかったため、貨物船の存在に気付かなかったという。  ソナー当直員長は、途中で音の変化に気付いたが、潜水艦が進路を変えたことによるものと思い込み、艦長に報告をしなかった。  運輸安全委は防衛相に対し、ソナー監視体制の強化や、聴音変化の報告要領について、より安全に機能するように改訂することなどを求める意見を出した。  事故をめぐっては、高知海上保安部が昨年9月、確認不足で貨物船と衝突させ、乗組員の自衛官3人に軽傷を負わせたとして、業務上過失往来危険などの疑いで、元艦長の恒次啓介2等海佐(51)を書類送検した。(了)【時事通信社】
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.