クリミア「脱占領」へ国際会議＝日欧首脳ら参加―ウクライナ

　【ブリュッセル時事】ロシアが２０１４年に併合を強行したウクライナ南部クリミア半島の返還を目指して設立された国際枠組み「クリミア・プラットフォーム」の会議が２３日、オンライン形式で開かれた。主催したウクライナ政府によると、岸田文雄首相のほか、英仏独など欧州主要国の首脳、北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）のストルテンベルグ事務総長ら６０近くの国・機関の代表が参加し、ウクライナとの連帯を表明した。 　クリミアでは今月、ロシア軍拠点に対するウクライナの破壊工作と疑われる爆発が相次ぐなど情勢が不安定化している。ウクライナは会議を通じ「占領停止」に向けた国際社会の機運を高めたい考えだ。 　ウクライナのゼレンスキー大統領は会議の冒頭、国際社会の支援に謝意を示した上で「クリミアはこれまでも、現在もウクライナのものだ」と強調。「クリミアを占領から解放する必要がある。これは国際法と秩序の蘇生だ」と訴えた。 　岸田首相はビデオメッセージを寄せ、日本が来年、先進７カ国（Ｇ７）の議長国を務めることなどに触れ、独自の取り組みでウクライナを支援すると強調。「ウクライナの一刻も早い平和の回復と復興の実現に向け、積極的な貢献を進めていく」と語った。　【時事通信社】