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脱出先でも生活に制約=偏見と闘うロヒンギャ―タイ


 【バンコク時事】ミャンマーで迫害を受ける西部ラカイン州のイスラム系少数民族ロヒンギャは、西隣のバングラデシュだけでなく、東隣のタイにも脱出している。タイでも偏見から不自由な暮らしを強いられており、ロヒンギャ問題の調査に当たるチェンマイ大学のクンナウット・ブンラーク講師は「タイのイスラム社会に完全に受け入れられるまで、何十年もかかるだろう」と話す。  タイへの流出は半世紀ほど前に始まり、現在の在留者は推定1万人。治安部隊の掃討作戦が始まった2017年8月以降は、一部がミャンマー東部カイン州から川の対岸のタイ北西部メソトに逃れた。海をボートで渡り、タイ南部に脱出したグループもある。  仏教徒が9割以上を占めるタイにあって、メソトと南部はイスラム教徒が多い。掃討作戦をきっかけにラカイン州の危機が知れ渡ると、「イスラム社会でロヒンギャ支援の動きが広がった」(クンナウット氏)という。  タイのロヒンギャは以前は危険を避けるために素性を隠し、ミャンマーやインドのイスラム教徒を名乗っていた。クンナウット氏は「今は恐れる必要はなくなり、ロヒンギャと認識してほしいと考えている」と語った。  それでも、ロヒンギャは辺境地に居住区を設けられ、街中心部に出向けないといった制約を受ける。クンナウット氏は「以前より歓迎されているとはいえ、今もタイのイスラム社会との『分断』は存在する」と指摘した。 【時事通信社】 〔写真説明〕タイ南部のドン島で、マレーシアに向かう途中、密航業者に置き去りにされたロヒンギャ難民=6月4日(タイ海軍提供・時事)
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