里見女流五冠、黒星スタート＝女性初の棋士編入試験―将棋

　将棋の里見香奈女流五冠（３０）＝清麗、女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花＝の棋士編入試験第１局が１８日、大阪市で指され、試験官の徳田拳士四段（２４）が勝った。若手四段棋士５人との５番勝負で、３勝すれば史上初の女性棋士となるが、黒星スタートとなった。第２局は９月２２日、東京都内で岡部怜央四段（２３）と対戦する。 　今年４月デビューの徳田四段は公式戦１２勝１敗と好調。里見女流五冠は得意の戦法「中飛車」で挑んだが、徳田四段の手堅い指し回しに屈した。 　里見女流五冠は終局後、「次局以降もしっかり準備をして、目の前の対局に全力を尽くせるように頑張りたい」と語った。　 　将棋界では、同じプロでも棋士と女流棋士は別の制度。里見女流五冠は、昨年７月から今年５月にかけて女流枠で出場した公式戦で１０勝４敗の成績を収め、女性として初めて棋士編入試験の受験資格を得た。（了）【時事通信社】