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一代で業界2位、経営のカリスマ=青木前会長「正道を歩け」―五輪汚職


 贈賄容疑で逮捕されたAOKIホールディングス前会長の青木拡憲容疑者(83)は、一代で紳士服業界2位に押し上げたカリスマ経営者だ。「正道を歩け」。社内でこう説き、「絶対的な存在」だったという。  AOKI元幹部の一人は「正義感が強く、曲がったことは嫌い。求心力は抜群だった」と語る。  青木容疑者は1958年、郷里の長野市で前身の「洋服の青木」を創業。共に逮捕された7歳下の弟、青木宝久容疑者(76)との行商が原点だった。この元幹部は「自転車に2人乗りし、後ろで弟がスーツの風呂敷を抱え売ったが、周りは農家。誰も買わないから苦労したようだ」と明かす。  65年に1号店を構え、徐々に業容を拡大。80年代、「織る・縫う・売る」の一貫体制を整えて低価格販売を実現した。景気低迷やクールビズ普及で本業が陰ると、漫画喫茶やブライダル事業にも進出した。  関係者によると、社内で「千番(せんばん)」と自ら称した。由来は目標の「納税額1000億円」とも「1000億円の利益」ともいわれる。自分の息子でも業績が悪いと容赦なく叱責した。情に厚く、恩ある地元経営者を社外役員として長年遇した。  経営理念に「社会性、公益性、公共性の追求」を掲げた。阪神大震災では自社製品のタグを取り、現地に1万着を届けた。「世への貢献の思いがすごく強い人」。元幹部はこう証言する。64年大会以来となる東京五輪への思い入れは強かったという。「五輪を金字塔にしたいという思いがあったのかもしれない。最後にこんな汚点を付けられてしまうとは」と話した。 (了)【時事通信社】
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