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スポーツビジネス第一人者=IOCなどに人脈―高橋元理事・五輪汚職


 「世界に通用するスポーツ界のフィクサーの一人。日本にかなう人はいない」。受託収賄容疑で逮捕された東京五輪・パラリンピック組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)を知る関係者はこう語る。国際オリンピック委員会(IOC)や国際サッカー連盟(FIFA)などに築いた独自の人脈、卓越した交渉力や戦略眼を武器にスポーツビジネスを開拓した第一人者だった。  高橋容疑者は1967年、電通に入社。77年、国立競技場で開催された「サッカーの王様」ペレ氏の引退親善試合をプロデュースし、頭角を現した。大手企業をスポンサーに付け、商品のキャンペーンを通じて大会を宣伝。当時としては画期的な手法で、大会は盛況を博した。  FIFA幹部と急接近し、五輪マーケティングにも携わるようになった。日本サッカー協会(JFA)の元幹部は「ほとんどの大きな大会に関わっていたのが高橋氏だ」と語る。2002年サッカーワールドカップ日韓大会の招致にも関わったという。  この元幹部は「重要なのはトップとの直取引だ。高橋氏がすごいのは長年にわたり、国際団体中枢や影響力のある人に食い込んでいたことだ」と話す。注目度の低い大会でも先を見据えてスポンサーを集めて資金を投じ、各国際団体に人脈を広げていったという。  五輪招致でもIOC側へのロビー活動などで中心的役割を担ったとされる高橋容疑者。新型コロナウイルスの世界的流行が始まった20年3月、海外メディアを通じて真っ先に「五輪延期」を発信する寝業師ぶりも発揮した。JFA元幹部は「世界のスポーツ組織は必ずしも正攻法だけでは事が運ばなかった。日本が政治力、集金力で頼ったのが高橋氏だった」と語った。 (了)【時事通信社】
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