starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

式典参列者、平和の思い胸に=ロシア軍事侵攻に懸念も―終戦記念日


 終戦から77年を迎えた15日、日本武道館で開かれた全国戦没者追悼式には各地から遺族が参列し、平和への思いを胸に献花した。参列者からは、ロシアのウクライナ侵攻に自身の境遇を重ね、一日も早い終戦を願う声も聞かれた。  長崎県連合遺族会の山下裕子会長(80)は、インドネシアのスラウェシ島(旧セレベス島)で父親=当時(37)=が戦死した。当時3歳で父の記憶はない。ロシアの軍事侵攻について、「現地の映像を見ると胸が痛む。一日も早く平和になってほしい」と強調。追悼式に初めて参列した孫で小学3年の夏乃さん(9)は「平和について勉強したい」と語った。  鹿児島県鹿屋市の奥村森男さん(81)は式典に初参列し、県の代表として献花した。「年齢が年齢なので、今年参加しようと思った」。父親=当時(35)=がニューギニア島で戦死した時、4歳だったという。戻ってきた遺骨の箱は「コロコロ音がした。石だったかもしれない」と振り返る。  「叔父が2人戦死しました」と話すのは新潟県南魚沼市の若井達男さん(74)。叔父の1人は中国で亡くなり、もう1人は輸送船「日連丸」に乗船し、北海道厚岸町沖で米国の潜水艦に撃沈されたという。初参列という若井さんは「切ないですね」と語った。  小学1年の時、フィリピンで父親を亡くした広島県遺族会の篠原弥之会長(84)は「心がいっぱいです。戦没者の慰霊をしたい」。父の遺骨や遺品は残っていない。戦後も苦労したという。ロシアのウクライナ侵攻について「戦争はあってはならない」と話した上で、一日も早い平和を願った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕全国戦没者追悼式で、黙とうする参列者=15日正午、東京都千代田区の日本武道館 〔写真説明〕千鳥ケ淵戦没者墓苑で黙とうする人たち=15日午後、東京都千代田区
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.