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「核や戦争ない世界に」=被爆者ら平和へ祈り―広島・原爆忌


 原爆投下から77年目を迎えた6日、広島市中区の平和記念公園には未明から多くの被爆者や遺族らが訪れ、原爆死没者慰霊碑の前で犠牲者に祈りをささげた。ロシアによるウクライナ侵攻で核の脅威は高まり、核軍縮をめぐる状況は厳しさを増している。「核のない、戦争が起こらない世界に」。被爆者らは核廃絶や平和の実現を求めた。  当時18歳で広島市内の日赤病院の看護学生だった鈴木郁江さん(95)=神奈川県座間市=は、慰霊碑の前で手を合わせ、ハンカチで涙を拭った。赤痢にかかり、隔離病棟で被爆。隣のベッドにいた友人のシズエさんは命を落とした。  「シズエさんはなんで死ななくちゃいけなかったのか。悔しくて涙が出た」。核兵器があれば「必ずまた戦争になるんじゃないかという不安に襲われている。絶対、核反対。核を持たない世の中にしてほしい」と訴えた。  1歳の時に自宅で被爆した広島市中区の宮前智恵子さん(78)は「孫に怖い思いをさせたくない。ずっと平和であってほしい」と祈った。広島選出の岸田文雄首相に「核兵器をなくすと、もう少しはっきり言ってほしい」と注文を付け、ロシアのプーチン大統領にも「戦争はやめてほしい」と求めた。  広島市西区の大谷多美さん(48)は息子(25)と慰霊碑を訪れた。爆心地の近くで被爆し、12年前に亡くなった祖母は、原爆投下後に降った「黒い雨」を浴びた。「細身のおばあちゃんが風船くらいに腫れて。一生懸命に解毒してどうにか生きてこられた」。被爆の惨状を伝えていけるよう、「(祖母から聞いたことを)お話しできる時が来たらいいなと思っている」という。  広島市中区の出田育也さん(64)は「戦争が起こらない世界になってくれれば」と願った。広島県府中町の小学6年桑原瑛心君(11)は「被爆者の苦しみや悲しみを思ってお祈りした。大人になって子どもが生まれたら、(広島の原爆のことを)伝えていきたい」と話した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕77回目の原爆の日を迎え、平和記念公園の原爆死没者慰霊碑を訪れ、祈りをささげる人たち=6日午前、広島市中区 〔写真説明〕77回目の原爆の日を迎え、平和記念公園の原爆死没者慰霊碑を訪れ、祈りをささげる被爆者の女性=6日午前、広島市中区 〔写真説明〕77回目の原爆の日を迎え、平和記念公園の原爆死没者慰霊碑を訪れた子どもら=6日午前、広島市中区 〔写真説明〕77回目の原爆の日を迎え、平和記念公園の原爆死没者慰霊碑を訪れ、祈りをささげる人たち=6日午前、広島市中区
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