「脅し屈せず、自由な海守る」＝米空母公開、司令官が会見

　米海軍は５日、太平洋上に展開中の原子力空母「ロナルド・レーガン」を報道公開し、第５空母打撃群のマイケル・ドネリー司令官と海上自衛隊の福田達也護衛艦隊司令官が共同記者会見を行った。ドネリー氏は台湾情勢などについて「アメリカの立場として、いかなる脅しにも屈しない。同盟国と共に自由で開かれた海域を守ることは使命だ」と述べ、地域の平和と安定に取り組むとした。 　会見は神奈川県の米海軍厚木基地の南方約５００キロの太平洋上を航行する艦内で行われた。同艦は中国が台湾周辺で行った軍事演習の監視任務などをしていると報じられており、艦載機が次々と発進する様子が見られた。　 　会見でドネリー氏は「（情勢に関係なく）日常的な展開任務を行っている」としたが、「アメリカのコミットメント（関与）は大きな意味を持つ。われわれの戦力を見せることは抑止力になる」と述べた。福田氏は「中国やロシアの活動は地域の緊張を高めている」と懸念を示し、日米連携を宇宙やサイバー分野でも深め、地域平和や海洋秩序に貢献したいと述べた。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕多くの戦闘機などが駐機する米空母「ロナルド・レーガン」＝５日、太平洋上（代表撮影） 〔写真説明〕発着艦訓練に臨む「ＦＡ１８Ｅスーパーホーネット」＝５日、太平洋上の米空母「ロナルド・レーガン」（代表撮影） 〔写真説明〕共同記者会見する海上自衛隊の福田達也護衛艦隊司令官（左）と米海軍のマイケル・ドネリー第５空母打撃群司令官＝５日、太平洋上の米空母「ロナルド・レーガン」（代表撮影）