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「もう、うちに予約」=文科省汚職、録音データ決め手に


 文部科学省汚職事件の公判では、元科学技術・学術政策局長の佐野太被告(63)と、東京医科大前理事長の臼井正彦被告(81)との間で交わされた不正入試に関する生々しいやりとりが明らかになった。  「来年は、絶対大丈夫だと思いますので」「やっぱ、もうあと5点、10点欲しいな」。汚職事件の舞台になった東京都内の精進料理店。2017年5月に会食の席を設けた医療コンサルタント会社元役員の谷口浩司被告(51)が秘密裏に録音したデータには、佐野被告が唐突に次男の再受験の話を持ち出し、臼井被告がこう応じた様子が収録されていた。  続いて私立大支援事業に話が及び、「(事業計画書を)出す前にちょっとご指導賜ることができれば」と臼井被告。佐野被告は書き方の指導は違反だとしつつも「サジェスチョン(示唆)できると思います」などと応じ、会食の終わり頃に臼井被告から「もう、うちに予約しておいでになって」と優遇措置を伝えられていた。  判決は録音データを決め手として有罪を認定。臼井被告について「多額の寄付金を出す縁故受験生に加点して不正に合格させることを繰り返す中、補助金を得るため佐野被告に接触を図った」と非難した。  事件を機に文科省の緊急調査が行われ、東京医大を含む10校の医学部入試で女子受験生や浪人生への差別的な扱いが相次ぎ発覚。東京医大の元受験生に代わって消費者機構日本が慰謝料を求めた訴訟で和解が成立したほか、順天堂大に対し元受験生への賠償を命じる判決も出た。 (了)【時事通信社】
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