地元事務所に長蛇の列＝弔問の支援者ら「悔しい」―山口・下関

　安倍晋三元首相の地元、山口県下関市の事務所では１２日、葬儀に併せて祭壇が設けられた。午前中から多くの支援者らが焼香と献花に訪れ、元首相の遺影に向かって手を合わせた。 　同市中心部の一角にある事務所では、警察官が金属探知機で手荷物検査をするなど物々しい雰囲気の中、弔問客が長蛇の列をつくった。室内は支援者らから届いたコチョウランなどの白い花でぎっしりと埋め尽くされた。 　支援者として安倍夫妻と親交があるという同市の会社員中村茂さん（６６）は、「何日たっても悔しい」と硬い表情。「生涯を懸けて安全保障やテロ対策に取り組んできた安倍さんがひきょうな凶弾に倒れるとは、あまりにもやりきれない」と語った。 　大きな花束を抱えて訪れたパート長谷川美津子さん（５３）＝同市＝は「いろいろな世代の人が並んでいて驚いた。改めて安倍さんの大きさ、優しい人柄を実感し、無念です」と話した。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕安倍晋三元首相の地元事務所で献花する人たち＝１２日午前、山口県下関市 〔写真説明〕安倍晋三元首相の地元事務所前で献花に並ぶ人たち＝１２日午前、山口県下関市