３Ｇ乗り換え偽り、スマホ詐取＝容疑で２人逮捕、全国初―警視庁

　従来型の携帯電話「ガラケー」などで使われている第３世代通信規格（３Ｇ）からスマートフォンに乗り換えると偽り、大幅な割引料金で端末を購入したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は８日までに、詐欺の疑いで、無職池田勝己容疑者（５４）＝さいたま市桜区南元宿＝ら２人を逮捕した。いずれも黙秘しているという。 　総務省は、スマホ本体について割引の上限を２万円とする一方、３Ｇから乗り換える場合は「実質０円」を含む大幅な値引きを認めている。この割引制度を悪用した詐欺の摘発は全国初とみられる。 　同課によると、池田容疑者らは販売店にガラケーを持ち込んで３Ｇでの契約があるように装って、大幅な割引価格でスマホを購入。１台８万～９万円で転売し、２０１９年１２月～２１年９月に約５００万円の売り上げがあったという。　 　逮捕容疑は２１年３月３０～３１日、埼玉県内のドコモ販売店で３Ｇを契約していると偽るなどしてスマホ３台を詐取した疑い。（了）【時事通信社】