「はやぶさ２」チームが解散＝次の小惑星探査任務に移行―ＪＡＸＡ

　宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）は２９日、探査機「はやぶさ２」を運用してきたプロジェクトチームが６月末で解散し、２０３１年に別の小惑星到着を目指す「拡張ミッションチーム」に移行すると発表した。チームの責任者は津田雄一プロジェクトマネジャーが引き続き担うが、運用の実務などで若手の関与を強める。 　記者会見した津田さんは「やり遂げることができたのは満足。探査機がまだ残っていることは自慢できる。もっと新しい成果を出してほしい」と話した。　 　１４年１２月に打ち上げられたはやぶさ２は、１８年６月に小惑星「りゅうぐう」に到着。２回の着陸・試料採取を成功させ、２０年１２月に試料を収めたカプセルを地球に投下した。 　はやぶさ２の本体は地球を離れ、飛行を継続している。３１年７月に次の探査目標となる小惑星「１９９８ＫＹ２６」への到着を目指す。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕別の小惑星到着を目指す探査機「はやぶさ２」の「拡張ミッション」への移行を受け、ミッションロゴを示す津田雄一プロジェクトマネジャー（右から２人目）ら＝２９日午後、相模原市のＪＡＸＡ宇宙科学研究所