里見女流四冠、プロ編入受験へ＝女性として初挑戦―将棋

　日本将棋連盟は２８日、里見香奈女流四冠（３０）＝女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花＝がプロ編入試験を受けると発表した。女性がプロ編入試験を受験するのは初めてとなる。 　将棋界のプロ棋士と「女流棋士」は別制度。プロ棋士になるには、養成機関「奨励会」に入り、四段に昇段するか、プロ編入試験に合格する必要があるが、これまで受験資格を得た女性はいなかった。８月から四段の棋士５人と対局し、３人に勝てばフリークラスの四段合格となる。　 　里見四冠は奨励会で三段に上がったが、２６歳の年齢制限のため２０１８年に退会。今年５月、女流棋士が出場可能な棋戦で規定を満たし、プロ編入試験の受験資格を獲得した。 　里見四冠は「全力を尽くしますので、静かに見守っていただけると幸いです」とコメントを出した。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕里見香奈女流四冠