元県会議長に有罪＝政活費５７６万詐取―山形地裁

　政務活動費５７６万円をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた山形県議会の元議長、野川政文被告（６８）の判決で、山形地裁は２７日、懲役１年６月、執行猶予３年（求刑懲役１年６月）を言い渡した。 　今井理裁判長は「長期にわたる常習的で悪質な犯行」とした上で、「議長の立場にあった被告による犯行は、政務活動費に対する県民の信頼を損なうものだ」と非難。一方、時効分も含めこれまでに総額約７８０万円を返還し、議員辞職したことなどから執行猶予が相当と判断した。　 　判決によると、野川被告は架空の人件費を支出したとする虚偽の収支報告を作成し、２０１５～２０年度分の政活費５７６万円をだまし取った。（了）【時事通信社】