ロシア軍７隻、伊豆諸島を航行＝別艦隊は宗谷海峡通過―防衛省

　防衛省統合幕僚監部は１７日、ロシア海軍の艦艇７隻が伊豆諸島間を南西に向け航行したと発表した。別に９隻が北海道の宗谷海峡を通過したことも確認。いずれも自衛隊への危険な行為や領海侵入はなかった。 　ロシア海軍は日本周辺での活動を活発化させており、同省は警戒を強めるとともに、太平洋での大規模演習との関係を調べている。　 　同省によると、ロシア海軍の駆逐艦やフリゲート艦など７隻が１６日夜～１７日朝、伊豆諸島の須美寿島と鳥島の間の海域を通過し、南西に進むのを海上自衛隊が確認。７隻は９日に北海道南東沖で活動した後、千葉県の犬吠埼南東の海域に向かい、海自が警戒監視を続けていた。 　別の９隻は小型艦で、１７日午前６時ごろ宗谷岬北方で確認された後、宗谷海峡を西に抜け、オホーツク海に向かった。 　ロシアは今月、北海道南方から三陸沖にかけた太平洋で艦艇４０隻などが参加する大規模演習を行うと発表し、同海域に航行警報が出ていた。今回の艦艇は演習に参加した可能性があるという。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕伊豆諸島の須美寿島―鳥島間を通過したロシア海軍のフリゲート艦＝１７日（防衛省統合幕僚監部提供）