谷川九段「挑戦続けた」＝将棋、現役で十七世名人

　十七世名人を襲位した将棋の谷川浩司九段（６０）の推戴状授与式が９日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた。和装で出席した谷川九段は「現役のまま永世名人を名乗ることに戸惑いもあったが、６０歳の節目ということもあり、ありがたくお受けすることにした。挑戦し続けた結果かなと思う」と柔和な表情で喜びを表した。 　１９８３年、史上最年少の２１歳２カ月で名人になった。一方、将棋界の記録を塗り替えてきた藤井聡太五冠（１９）が、来年の名人戦挑戦権を得れば更新される可能性もある。谷川十七世名人は「実力、実績ともに藤井さんの方が圧倒的。（名人戦挑戦者を決める）今期のＡ級順位戦をじっくり見守りたい」と控えめに話した。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕色紙を手に、笑顔で撮影に応じる谷川浩司十七世名人＝９日午後、東京都渋谷区 〔写真説明〕撮影に応じる谷川浩司十七世名人（左）と日本将棋連盟の佐藤康光会長＝９日午後、東京都渋谷区 〔写真説明〕都成竜馬七段（右）から花束を贈られる谷川浩司十七世名人＝９日午後、東京都渋谷区