英ロンドンに４３年ぶり地下鉄新線＝「エリザベス線」２４日開通

　【ロンドン時事】英ロンドンの地下鉄の新線「エリザベス線」が２４日、一部開通する。新線は１９７９年以来４３年ぶり。当初は２０１８年に開通予定だったが、度重なる延期に見舞われ、名を冠するエリザベス女王の在位７０周年「プラチナ・ジュビリー」の６月の祝賀イベントにぎりぎり間に合った。 　開通するのはロンドン中心部パディントン駅と郊外アビーウッド駅を結ぶ一部区間。２３年５月にはロンドンを中心とする都市圏を横断する形で全線が開通する予定で、空の玄関のヒースロー空港と金融街が直結される。 　総工費約３兆円、総延長１００キロ超の巨大プロジェクト。１７日の開通記念イベントには女王もサプライズ出席し、最近の健康不安説を払拭（ふっしょく）した。 　運行会社クロスレールのマーク・ワイルド最高経営責任者（ＣＥＯ）は取材に「ロンドンにとって記念すべき瞬間で、新たな時代の幕開けだ」と述べた。経済効果は約４２０億ポンド（約６兆７０００億円）に上ると見込んでいる。　【時事通信社】 〔写真説明〕英ロンドンの地下鉄新線「エリザベス線」のファリンドン駅＝１９日、ロンドン中心部 〔写真説明〕「エリザベス線」の開通記念イベントに出席したエリザベス英女王（右）＝１７日、ロンドン中心部パディントン駅（ＡＦＰ時事）