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不明者捜索、船内状況解明急ぐ=天候回復待ち、水中カメラも―知床観光船事故・北海道


 北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、第1管区海上保安本部(小樽市)などは5日、船舶や航空機を使い、行方不明者12人の捜索を続けた。天候の回復を待って、水中カメラでの捜索も再開する方針で、船内の状況解明を急ぐ。  同本部によると、地元の漁船や観光船が捜索に専従するのは5日まで。今後は漁などと並行して、不明者の捜索を続けるという。  海上保安庁は同日までに運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(58)を任意で事情聴取。業務上過失致死容疑で同社関係先への家宅捜索も実施しており、押収した資料を分析するなどして安全管理上の過失がなかったか調べている。   事故は4月23日に発生し、これまでに乗客14人の死亡が確認された。船体は同29日、救助要請があった「カシュニの滝」から西北西約1キロの沖合で、水深約120メートルの海底に沈んだ状態で見つかった。  海保の潜水士が潜れる深さは60メートル程度が限界とされているため、同庁は「飽和潜水」と呼ばれる特殊な潜水技術を持つ民間業者と契約を締結。調査は今月中に始まる予定という。(了)【時事通信社】
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