名物「浜焼き」復活＝旅館街に活気を―福島・松川浦

　福島県相馬市の松川浦で２９日、魚介類の串焼きを販売するイベント「復活の浜焼き」が始まった。福島、宮城両県で最大震度６強を観測した３月１６日の福島県沖地震以降、地元のホテルや旅館は再開の見通しが立っていない。旅館街の活気を取り戻そうと、５月８日まで開催される。 　２９日は、串に刺されたカレイやイカなどが炭火で焼かれた。会場となった旅館敷地内の駐車場には、開始時間の午前１０時から長蛇の列ができた。 　浜焼きは松川浦の名物だったが、東日本大震災以降は途絶え、昨年秋に１０年ぶりに期間限定で復活した。 　イベントを運営する「松川浦ガイドの会」事務局長の管野功さん（４５）は「地震で沈んだ活気を取り戻したい」と意気込んだ。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕「浜焼き」が焼き上がるのを待つ親子ら＝２９日、福島県相馬市