マリウポリ退避計画か＝ロシア軍、再び首都攻撃―ウクライナ

　【イスタンブール時事】ウクライナ大統領府は２９日、ロシア軍の包囲が続く南東部マリウポリでウクライナ部隊が拠点とするアゾフスタル製鉄所をめぐり「きょう民間人の退避が計画されている」と述べた。ＡＦＰ通信が伝えた。 　グテレス国連事務総長は２８日、ウクライナの首都キーウ（キエフ）でゼレンスキー大統領らと会談し、製鉄所からの退避実現に向け「全力を尽くしている」と表明していた。グテレス氏は２６日にロシアのプーチン大統領と会談しており、国連による仲介努力が奏功した可能性もあるが、実現するかはなお不透明だ。 　一方、ウクライナ当局によれば、キーウでは２８日、ロシア軍が発射したミサイル５発が着弾し、１人が死亡、複数の負傷者が出た。キーウへのミサイル攻撃は約２週間ぶりとみられる。ゼレンスキー氏は「国連に屈辱を与えようとする試みだ」と述べ、グテレス氏の訪問に合わせた攻撃だという認識を示した。　【時事通信社】