不明１２人の捜索続く＝民間船３日ぶり参加―知床観光船事故

　北海道・知床半島沖で２６人が乗った観光船「ＫＡＺＵ　I（カズワン）」が遭難した事故で、第１管区海上保安本部（小樽市）などは２９日も行方不明者１２人の捜索を続けた。同半島東側の海上では２８日、男性３人が発見され、死亡を確認。周辺海域では海保の船６隻が夜を徹して不明者の発見を急いだ。 　事故は発生から７日目。これまでに３歳女児を含む１４人の死亡が確認された。うち身元が判明したのは１１人。 　現場周辺は海が荒れる日が続き、漁船など民間船舶は２７、２８両日の参加を見送ったが、２９日は波が落ち着いたため３日ぶりに捜索に加わった。　 　船体は沈没した可能性が高く、海保はソナー（水中音波探知機）を使って海底を探査。水深が１００メートルに近い海域も多いため、深い海底を探査できる測量船「天洋」を派遣しており、２９日から捜索に加わる見通し。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕行方不明者の捜索に向かう漁船＝２９日朝、北海道斜里町 〔写真説明〕３日ぶりに行方不明者の捜索に向かう漁船＝２９日午前、北海道斜里町