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与党過半数確保なるか=各党が多数派工作―仏下院選


 【パリ時事】大統領選が終了したフランスで、6月の国民議会(下院、定数577)選挙に向けた各党の多数派工作が始まっている。再選されたマクロン大統領の与党「共和国前進(REM)」が過半数を確保し、安定した政権運営の基盤を得られるかが焦点。大統領選決選投票で敗れたルペン候補の極右政党「国民連合(RN)」など野党は、国民の「反マクロン」感情を追い風に勢力拡大を狙う。  大企業や富裕層に有利な政策を進めてきたマクロン氏に対する国民の不満は根強い。27日にパリ郊外セルジーの市場を訪問した際には、突然ミニトマトを投げ付けられた。トマトは肩をかすめて当たらなかったものの、政権2期目の前途多難な船出を象徴する出来事となった。  調査会社エラブ社が27日に公表した世論調査によれば、下院選で「反マクロン」勢力の過半数獲得を望むと答えたのは61%に上った。ただ、下院選では議員個人の人気が票につながる傾向が強く、マクロン氏への評価とは無関係にREM議員に投票する有権者は一定数いるとみられる。  また、下院選は2回投票制で、第1回投票で敗れた候補の動向が決選投票の結果に大きく影響する。極右は大統領選で過去2回連続して決選投票に進出したが、下院選では「反極右」包囲網のため弱小勢力にとどまった。  穏健右派の共和党を率いるジャコブ党首は26日、「独立したグループ」として下院選を戦うと表明。REMとの連合を否定した。大統領選第1回投票で敗れたメランション候補の急進左派政党「不屈のフランス」は27日、左派の社会党と協議。両陣営の広報担当者は「乗り越えられない論点はない」と、左派勢力結集への手応えを語った。  下院では、REMと系列政党が364議席を占める。仏誌シャランジュ(電子版)が25日報じた世論調査によれば、下院選ではREMなどが328~368議席を獲得し、RNは現8議席から75~105議席に躍進する見込み。不屈のフランスは現在の17議席から25~45議席に勢力を伸ばすと予想されている。 【時事通信社】 〔写真説明〕27日、パリ郊外で手を振るフランスのマクロン大統領(AFP時事)
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