戦没者慰霊の塔を開放＝宮崎県日之影町〔地域〕

　宮崎県日之影町で戦没者の霊を祭る忠霊塔の扉が昼間に開放され、遺族らが参拝に訪れた。新型コロナウイルスの影響で例年４月の戦没者慰霊祭が開催できないため、遺族らが訪問時刻をずらし密を避けながら参拝できるよう配慮した。 　忠霊塔は昨年５月に完成した町役場の新庁舎の前にあり、町は役場の駐車場を参拝者向けに確保。役場は周辺の山々に囲まれた高台に位置し、絶景の中での慰霊となった。 　佐藤貢町長は「新緑の中で祈られ、先人も喜ばれるに違いない」と話す。慰霊祭を担当する地元奉賛会は「コロナ禍が続くなら、多くの人が集まる式典が実施できなくても、こうした恵まれた立地も活用し慰霊していきたい」としている。　（了） 【時事通信社】