製鉄所の掌握継続＝マリウポリ制圧宣言は「時期尚早」―ウクライナ高官

　【イスタンブール時事】ウクライナ大統領府のアレストビッチ顧問は２１日、ロシアのプーチン大統領が南東部マリウポリの製鉄所突入中止を指示したことについて「ロシア軍は兵力を失うのを望まず、物理的に制圧できないと悟った」と述べ、ウクライナ部隊が「製鉄所を掌握し続ける」と強調した。ウクライナのメディアが伝えた。 　アレストビッチ氏は、プーチン氏がマリウポリ「制圧」を宣言したのは「（今月２４日の東方正教会の）イースターや（旧ソ連の対ドイツ戦勝記念日である）５月９日を待てずに行った、時期尚早な発表だ」と指摘。「（製鉄所での）軍事作戦を続ける意味がないとロシアが認識したことを示す」と皮肉を込めて語った。　【時事通信社】