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ロシア、旗艦の被弾認める?=ウクライナのミサイル工場攻撃―防空に活用も沈没


 ロシア黒海艦隊の旗艦のミサイル巡洋艦沈没について、米国防総省高官は15日、「(対艦巡航ミサイル)ネプチューン2発が命中した」との見方を示し、ウクライナ側の主張を追認した。ロシア側は「弾薬の爆発」が原因と発表。一方でこのミサイルの工場とされる首都キーウ(キエフ)郊外の施設を攻撃し、被弾を自ら認めるような「対抗措置」に出ている。  ロシア軍は2月24日に開始した侵攻で、北は軍事同盟国ベラルーシ、南は黒海を軍事作戦のルートに利用してきた。ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島セバストポリを母港とする黒海艦隊は▽地上部隊の揚陸▽ミサイルの発射▽レーダーなどによる防空―にフル活用された。  ウクライナ軍は開戦から1カ月の3月24日、アゾフ海沿岸で大型揚陸艦「サラトフ」を撃沈。50日目の今月14日未明にかけ、ミサイル巡洋艦「モスクワ」が爆発・火災を起こし、その日のえい航中に沈没した。乗組員は約500人とされ、ロシア国防省は沈没前に退避したと説明。ただ、死者・行方不明者は少なくないとの情報もある。  米経済誌フォーブス(ウクライナ版)は14日、この巡洋艦を7億5000万ドル(約950億円)相当と試算し、侵攻でロシア軍が失った「最も高額な兵器」だと報じた。ウクライナ大統領府高官は、巡洋艦から後方支援を受けた南部ヘルソン州のロシア軍に影響が出ると指摘。英国防省も15日、「(黒海艦隊は)態勢見直しを余儀なくされる」と分析した。  戦時に巡洋艦が撃沈されるのは、英国とアルゼンチンのフォークランド紛争(1982年)以来といわれている。ウクライナの一部メディアは、今回沈んだ巡洋艦に「核弾頭が積まれていた可能性がある」との専門家の観測を紹介したが、米当局者はCNNテレビに対し、情報機関はそのようにみていないとして否定した。  ウクライナ国内は、首都の名を冠した巡洋艦への「戦果」に沸いている。特に、この巡洋艦が侵攻初期に黒海に浮かぶ島を攻撃する際、投降要求を受けたウクライナの兵士が「くたばれ」と叫んで拒否したとされ、それが抵抗の「合言葉」となった。ウクライナ郵便はこの場面をイラスト化した記念切手を発行し、買い求める市民の行列が報道されている。 【時事通信社】 〔写真説明〕ロシア黒海艦隊の旗艦、ミサイル巡洋艦「モスクワ」=2013年8月、ウクライナ南部セバストポリ(AFP時事) 〔写真説明〕ロシアのミサイル巡洋艦「モスクワ」とウクライナ兵が描かれた切手=14日、キーウ(キエフ)(ロイター時事)
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