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ロシアの化学兵器使用に厳戒=東部で戦闘激化へ―ウクライナ


 【ロンドン時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は11日夜のビデオ演説で、ロシアによる化学兵器の使用に警戒を強めていると明らかにした。ウクライナの親ロシア派は、包囲下にある南東部の要衝マリウポリで化学剤を使用する可能性を警告。大統領は「最大限深刻に受け止めている」として厳戒態勢にあることを強調した。  東部ドネツク州全域の掌握を目指す親ロシア派幹部は11日、マリウポリの製鉄所に最大4000人のウクライナ兵が陣取っているとし、「モグラをあぶり出すため」に化学兵器を使用することをほのめかしていた。ウクライナの精鋭部隊「アゾフ大隊」はこの日、ロシア軍が無人機で「正体不明の有毒物質」を使用したと主張。ウクライナや米英などが検証を進めている。  親ロシア派幹部はその後、インタファクス通信に対し、化学兵器の使用を否定した。  トラス英外相はツイッターで、化学兵器のいかなる使用も「紛争の無慈悲なエスカレーション」に当たるとし、事実であればロシアのプーチン大統領に責任を取らせると警告した。バイデン米大統領は3月下旬、化学兵器が使用されれば米国と北大西洋条約機構(NATO)が「対抗措置を取る」とけん制している。  英国防省の12日の戦況報告によると、ロシア軍はウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州でウクライナ軍への集中的な攻撃を続けているほか、南部のヘルソン、ミコライウ周辺でも戦闘が起きている。  ベラルーシで物資補給や兵士の補充を受けたロシア部隊がウクライナ東部に再展開する動きが続いており、国防省は「今後2、3週間、東部での戦闘が激化するだろう」と分析している。  ウクライナの首都キーウ(キエフ)の制圧に失敗したロシアは、5月9日の戦勝記念日までに「成果」を求めているとされ、東部ドンバス地方で総攻撃を仕掛けるとの懸念が強まっている。 【時事通信社】 〔写真説明〕11日、ウクライナ北部キーウ(キエフ)州で親族の遺体が土中から発見され、嘆き悲しむ人(AFP時事) 〔写真説明〕11日、ウクライナ東部ドネツク州の親ロシア派支配地域に展開するロシア兵(AFP時事)
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