組対部改編で発足式＝「マネロン対策を強化」―警視庁

　警視庁は１日、暴力団や外国人の犯罪取り締まりなどを担う「組織犯罪対策部」を改編し、新組織の発足式を行った。大石吉彦警視総監は「マネーロンダリングや電子決済に絡む犯罪の取り締まり、情報収集を強化する」と強調。「首都東京の治安を脅かす犯罪組織を必ず壊滅すると強い執念を持ってほしい」と訓示した。 　改編は２００３年の同部の発足以来で、全国初となるマネーロンダリング（資金洗浄）の専門課「犯罪収益対策課」を設置。外国人や暴力団の組織犯罪については実態把握と捜査の部署を統合するなどし、６課１隊から５課１隊へと改編した。 　犯罪組織は、不透明化や多国籍化が進み、資金獲得の手口も多様化している。犯罪収益対策課の田村高次課長は「犯罪収益の没収や剥奪に力を入れたい」と話した。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕警視庁組織犯罪対策部の発足式で訓示する大石吉彦警視総監＝１日午後、警視庁