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停戦交渉「重要な進展」=難題解決へ首脳会談模索―ウクライナ提案、ロシア検討へ・トルコ


 【イスタンブール時事】ウクライナ停戦交渉を仲介するトルコのチャブシオール外相は29日、イスタンブールで同日行われたロシアとウクライナの代表団による対面での4回目の協議で「(2月28日の)交渉開始以来、最も重要な進展が見られた」と表明した。協議終了後、記者団に語った。  チャブシオール氏は、今回の協議を通じ「幾つかの問題で歩み寄りが実現した」と評価する一方、「難しい問題は高いレベルで扱うことになる」と指摘。今後の交渉について「まず双方の外相が相互理解を深め、その上で大統領同士が会うことも視野に入る」と述べ、ハイレベルでの会談実現を模索する姿勢を示した。  ウクライナ代表団は今回の協議で、欧米諸国やトルコなどが北大西洋条約機構(NATO)のように集団防衛義務を負う形でウクライナの安全を保証する「新しい仕組み」の必要性を強調した。また、ロシアが2014年に一方的に併合したクリミア半島の帰属に関し、2国間の対話を通じて15年以内に解決することを呼び掛けるなど、これまでより踏み込んだ提案を行った。  一方のロシア側は29日、国防省が首都キエフなどウクライナ北部での作戦を大幅に縮小すると発表。代表団のメンバーは「交渉進展のため、作戦縮小を決定した」と主張し、融和的な姿勢を見せた。ウクライナ側の提案に対しては、政権内で慎重に検討し対応を決める方針だ。 【時事通信社】
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