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原爆と朝鮮戦争生き抜いて=「核兵器はあかん」―86歳男性に小学校修了証書・広島


 9歳の時に広島で原爆に遭って孤児となり、その後朝鮮半島に渡って朝鮮戦争に巻き込まれた大阪府門真市の友田典弘さん(86)が今月、母校の広島市立袋町小学校で修了証書を受け取った。友田さんは涙ぐみながら喜び、「戦争はあかん。核兵器もあかん」と訴えた。  1945年8月6日、友田さんは袋町国民学校(現袋町小)の4年生だった。学校は爆心地から約460メートルに位置し、児童や教職員計約160人が犠牲に。生き残った児童は、地下にいた友田さんら3人だけだった。  校庭にいた弟は原爆で死亡し、母親も行方不明になった。父親は既に病死しており、孤児となった友田さんは終戦後、自宅に下宿していた朝鮮半島出身の男性と現在の韓国に渡った。そこで朝鮮戦争を経験。砲弾の中を生き抜き、24歳で帰国した。  袋町小の児童らとは昨年10月、被爆体験など自らの半生を話したことをきっかけに交流が始まった。同小は友田さんに何かできないか考え、通っていた証しとして、3年生までの修了証書を渡すことを決めた。  今月25日に行われた修了証書授与式には在校生ら約60人が出席。福田忠且校長が「原爆が使われたら、病院にいるけが人も子どもたちも一瞬にして消えてしまう。戦争と原爆は絶対駄目」と書かれた友田さんの文書を代読した。友田さんは式後、「もらえるとは思わなかった。夢みたいだ」と話した。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕修了証書を手にほほ笑む友田典弘さん=25日、広島市中区
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