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試験通水開始、辛抱あと少し=障害者施設「お風呂に」―福島


 震度6強の地震に見舞われた福島県相馬市では、市内のあちこちで配水管が損傷し、ほぼ全域で断水が続く。復旧のめどは立っていない中でも試験通水が始まった。「もうすぐお風呂に入れる」。いまだ給水車頼みの障害者支援施設で入所者は不自由な生活を強いられているが、職員らは「あと少しの辛抱」と奮闘している。  供給する水は、浄水済みだが水質検査を終えていないなどの理由で、入浴や洗濯などには使えるが、飲用には適さない。一部地域から始め、19日時点で市内半数の地域に広がった。  相馬地方広域水道企業団の担当者は「地震で配水管が壊れているので、予定通り通水できていない地域や家庭もある。どこから漏れているのか調べながらやっているのが実情で、完全復旧がいつになるか見当もつかない」とこぼす。  約50人の重度障害者らが入所する「ふきのとう苑」。東日本大震災の教訓から万一に備え、入浴水は使った後も捨てず、常にため置いていた。入浴の代わりに体を拭き、浴槽の水はトイレに活用。給水が始まっても、食器は災害用の使い捨て紙皿にするなど節水を徹底し、先の見えない中でも何とかしのいできた。  試験通水開始の情報に、介護職員の女性は胸をなで下ろした。施設の配水管に損傷はなく、「水が届きさえすれば通常通りの営業が再開できる。先が見えると頑張れる」と言葉に力がこもる。入所者には「もうすぐお風呂に入れるよ」と声を掛けているという。(了)【時事通信社】
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