濱口監督、アカデミー賞は「夢の世界」＝４部門ノミネートで会見

　第９４回米アカデミー賞で、日本映画初の作品賞を含む計４部門にノミネートされた「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督が９日、オンライン会見を行い、「大変驚いている。どうしてこういうことが起きたのか分からないというのが正直なところ」と心境を明かした。 　世界最高峰の祭典で最大の栄誉とされる作品賞などでの候補入りに「ただただ有名な舞台で、その夢の世界とつながっていることが信じられない。すごい歴史の中にいるんだと感じる」と語った。　 　「ドライブ・マイ・カー」は、権威ある全米映画批評家協会賞での４冠達成など受賞が相次いでおり、濱口監督は「この映画を好きになってくれた人がいたという確かな証拠でうれしい」と笑顔を見せた。 　その上で「アカデミー賞の舞台は『こんなところまで来てしまった』という極致で、導いてくれたのは役者さん、スタッフたちの力。賞は成り行きだが、授賞式の場でこの仕事が自分たちにとって大きな成果になったことを喜びたい」と述べた。（了）【時事通信社】