「銀」に一瞬ため息＝ねぎらう高木選手地元―北海道幕別町〔五輪・スピードスケート〕

　スピードスケート女子１５００メートルで金メダルが期待された高木美帆選手（２７）の出身地、北海道幕別町では７日夕、関係者がホールに集まり、設置された大型スクリーンに熱い視線を送った。結果は前回に続く銀。会場には一瞬、ため息が漏れたが、すぐに「素晴らしい滑り」「頑張ってくれた」とねぎらいの声に変わった。 　最終レースに登場した高木選手。ゴールした瞬間に順位が決まり、レース終盤までの大声援から一転、「２位か」「駄目だったね」と嘆く声が響いた。 　姉の菜那選手（２９）と共に高木選手を北海道帯広南商業高校スケート部で指導した東出俊一さん（６５）は「まったくミスはなくいいレースだった。（金メダルの）ブスト選手が素晴らし過ぎた」と分析。幕別町の飯田晴義町長（６６）は「精いっぱい頑張って、勇気をくれた」と笑顔でたたえた。 　町は当初、町民らが集まるパブリックビューイングを計画したが、新型コロナウイルスの感染拡大により断念。希望する参加者がオンラインでそれぞれ声援を送り、ホールに集まった関係者とともに応援できる形とした。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕スピードスケート女子１５００メートルで、高木美帆選手に声援を送る北海道幕別町の関係者ら＝７日午後、同町 〔写真説明〕スピードスケート女子１５００メートルでゴールする高木美帆＝７日、北京