メモアプリ内の口座ＩＤで不正引き出し＝容疑で大学生逮捕―愛知県警

　偽サイトに誘導して個人情報を盗み取る「フィッシング」で、メモアプリ利用者から金融機関のＩＤなどを不正入手し、口座から現金を引き出したとして、愛知県警などは２８日、不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の疑いで、ブラジル国籍の大学生パシェコ・ビクトール・モチヅキ容疑者（２１）＝三重県四日市市八王子町＝を逮捕した。 　愛知県警によると、モチヅキ容疑者らは「メモアプリの利用を制限した」などの内容で不特定多数にショートメッセージ（ＳＭＳ）を送り付け、偽サイトに誘導してアプリのＩＤとパスワードを入手。アプリに金融機関のＩＤやパスワードを記録していた利用者の口座に不正アクセスしていた。　 　容疑を認めて、「不正送金は２０～３０件できた」と供述。ビットコインなどの暗号資産（仮想通貨）や米ドルなど計１億４０００万円相当を保有していたという。 　逮捕容疑は、共謀の上昨年５月、銀行のサーバーコンピューターに不正にアクセスし、沖縄県の５０代男性の口座から計６８０万円を不正に引き出すなどした疑い。（了）【時事通信社】