共通テスト「情報」必須に＝国立大入試で、２５年から―国大協

　国立大学協会は２８日の総会で、２０２５年の大学入学共通テストから、国立大入試では原則として新教科「情報」を課すと正式に決めた。志願者は国語、地理歴史・公民、数学、理科、外国語、情報の６教科から８科目を選択することになる。 　同日承認された国立大入試に関する基本方針に盛り込まれ、情報は「大学教育を受ける上で必要な基礎的能力の一つ」とされた。各国立大は２２年度中に各自の方針を公表するという。 　今年４月から高校で実施される新学習指導要領で、プログラミングを含む「情報I」が必修となることを受け、２５年の共通テストから情報が新設される。前身のセンター試験を通じ、新教科の導入は初めて。２５年に限り、浪人生向けの問題が用意され、得点調整も行われる。 　情報をめぐっては、高校での指導体制に地域格差があることが課題となっている。全国高等学校長協会の杉本悦郎会長は「情報科の教員配置が進んでいない地域もある。各国立大は地元の状況を把握し、配慮してほしい」と話す。河合塾教育研究開発本部の近藤治主席研究員は「情報を全く課さない国立大はないだろうが、学部ごとに配点を変えることはあり得る」と予想している。（了）【時事通信社】