刑務所で衝突、２００人超死亡か＝ＩＳとクルド人勢力―シリア

　【イスタンブール時事】シリア北東部ハサカでクルド人勢力が管理する刑務所を過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）が襲撃し、一部報道によれば、一帯で繰り広げられた衝突で、２４日までの５日間で双方合わせて２００人以上が死亡した。死者の多くはＩＳ戦闘員だが、クルド人側にも大きな犠牲が出ている。 　ＩＳの攻撃に伴う衝突としては最近では異例の規模。ハサカでは住民数万人が家から避難するなど混乱が拡大しているという。 　襲撃は２０日に始まり、ＩＳは刑務所の施設を占拠した。クルド人主体の「シリア民主軍」（ＳＤＦ）スポークスマンは２４日、ＳＤＦによる施設奪還作戦により「テロリスト（ＩＳ戦闘員）３００人が投降した」と表明した。　【時事通信社】 〔写真説明〕過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）関係者とみられる人々が捕らえられたシリア北東部ハサカの刑務所＝２０１９年１０月（ＡＦＰ時事） 〔写真説明〕過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）とクルド人勢力の戦闘を受け、避難するシリアの人々＝２２日、シリア北東部ハサカ（ＡＦＰ時事）